物質文明の終焉?

昨日は、AIやロボットに仕事を奪われる、という事について書きました。
どうやら、人間の苦手な仕事を助けてくれるのではなく、AIやロボットが特異な仕事から奪われていくようです。

どうも、現金が無くなっていくのと同様に、これまでの資本主義経済の常識が変わる変換期にさしかかっているような気がします。
それはITの進歩によるものなのですが・・・全ての事において、仮想化のような動きが進んでいるような気がします。
現金が仮想通貨になるのがその代表例ですが・・・仕事という面でも、AIやロボットが行う仕事は、なんとなく仮想的な感じがします。
それは、リアルな仕事と微妙に違っているようで・・・おそらく、有名画家が描いた絵とそれを撮影した写真のような違いで、見た目は同じでも受ける印象が異なっているのと、同じような違いだと思います。

もちろん、AIやロボットが行う仕事でも、基本的な面は処理されるのでも、細かい事を気にしなければ問題はないのですが・・・というか、そんな事を気にするのは私が年寄りだからかもしれません。
おそらく、仮想のゲームで遊ぶのが当たり前の今の若者は、そんな事を気にしないと思います。

例えば、音楽はダウンロードする事が常識になったりするのは、彼らが物質に対する拘りを持っていないからなのでしょう。
それは、個人で自動車などを持たなくなり、シェアするのが当たり前になりつつある事にも表れています。
確かに、音楽を聴くとか移動する手段があれば良いという、本来のサービス要求からみれば、物を所有するという事には、意味は無いのかもしれません。

そういった意味では、資本主義経済の変換期というよりは、今までの物質文明は終焉を迎えていると言った方が良いような気がします。
ちなみに、これまで物質文明というと相対するのが精神文明だったのですが・・・新たな仮想の文明の勃興により、危機に瀕するというのが、意外ですね。