建築ラッシュ

今日のテレ朝のビートたけしTVタックルは「2020年に向け東京が大変だ!! 豊洲問題にオリンピックはど~なる!?SP」という内容でした。
番組の冒頭で述べられていましたが・・・東京のあちらこちらで大型プロジェクトによる建築ラッシュが起きているそうです。

確かに、街を歩くと、あちらこちらで再開発が・・・昨日も、渋谷の金王坂の方に行こうと思ったら、歩道橋の登り口が変わっていて、戸惑ってしまい・・・改めて、再開発の影響を感じたところです。

番組によると、前の国立競技場は、24時間の突貫工事で、オリンピックの開幕に間に合わせたそうです。
ところが・・・新しい国立競技場の建設では、政府の進める働き方改革の関係で、建築労働者の長時間労働ができなくなったため、スケジュール通りに進めるには人手不足に陥っているそうです。

このため、賃金は高騰しているようで・・・出演者によれば、募集広告では月給70万円にもなっているとか・・・
ここで問題となっているのが、地方活性化を進めているのに、より東京への一極集中という状態になってしまっている事だそうです。
もちろん、建築資材を算出している地方は潤っているのですが・・・そうでない地方は、建築労働者がいなくなっているとか。

はっきり言って、建築現場でこんな事が起きているなんて知りませんでした。
そういえば、我が家の周囲の住宅建築も増えているのですが・・・明らかに、外国人労働者が増えています。
これは、日本の若者たちの肉体労働を望まないという風潮のせいかと思っていたのですが・・・それだけではないみたいですね。

もちろん、この原因は、政府の働き方改革が悪いわけではなくて・・・これまで、長時間労働による突貫工事を想定して、建築計画を作ってきた業界の慣習による弊害でしょう。
これからは、余裕を持った計画、高い人件費を見積もっていかなければいけないと思います。

また、東京への一極集中といっても、地方からの建設労働者が定住する訳ではないので・・・いわゆる出稼ぎのように、また地方に戻っていくのではないでしょうか?
オリンピックが終わったら、このまま東京の建築ラッシュが続くとは思えません・・・むしろ、東京のインフラ整備が終わったら、その間ストップしていた地方のインフラ整備が着手するような気がします。

建築労働者が減って、地方では大変だと思いますが・・・オリンピックの成功に向けて、日本全国で一丸となって取り組むという考え方が良いのではないでしょうか?