モラル低下

今日、お昼ご飯を食べながら「ビートたけしのTVタックル」を見ていたら、夏らしく、マナーの悪い登山客と海水浴客を特集していました。
サンダル履きや赤ん坊を連れての富士山登山とか、砂浜での飲酒や大音量で音楽を鳴らすなど・・・対策として、入山料やビーチの有料化なんかも検討されているようです。

中でも深刻なのが、救助ヘリの問題・・・疲れて動けないとか空腹で動けないといった理由で救助ヘリを呼ぶ人が増えているそうで・・・埼玉県は条例で、救助ヘリを有料化(1時間5万円)したそうです。
この条例については、人命救助にお金を取るべきではない、という意見もあるそうで・・・生命の危険が迫っているのに、お金が無いので躊躇する人も出てくる可能性が考えられるとか。

しかし、山岳ヘリは気候などにより一歩間違えれば、ヘリ自体が遭難する危険性があるため・・・安易な出動要請は非常に迷惑です。
番組では、有料化して、山に入る人には登山保険を義務づけるなんていうアイデアも出されていました。

この話を聞いた時に、思い浮かべたのが救急車の出動要請です。
飲みすぎで具合が悪いなど、大したことでもないのに、タクシーがわりに救急車を呼ぶ人が増えているそうで・・・本当に必要な人が呼んだときに、救急車が足りないなんて事が起きているそうです。

救急車や救助ヘリの安易な出動要請は、人の命にかかわるので、単なる迷惑ではすまされない事です。
そこまで、呼ぶ前に考えてもらいたいですね。

そういえば、今年の冬、母が脳梗塞を起こした時に救急車を呼んだのですが・・・近くにいる救急車がいないという事で、少々時間がかかりました。
考えてみれば、電話をかけた時に、母の症状について詳しく訊かれたのも、安易な出動要請でない事を確認していたためだと思います。

もちろん、救急車の有料化なんて考えられませんけど・・・一刻を争う時には、お金で解決できるなら、なんて思ってしまう人もいるのではないでしょうか?

そもそも、他人の迷惑を考えられないような人が増えているのが問題なんだと思います。
これは、核家族化や近所づきあいが減った事などで、普段から社会的なつながりが無くなってしまった事によるのではないでしょうか?
これらのモラル低下の問題を根本的に解決するには・・・幼少期からの教育を変えなければいけないと思います。