地盤リスク

日曜日のNHKスペシャルは「大地震 あなたの家はどうなる?~見えてきた”地盤リスク”~」というタイトルでした。
最近の研究によると、地盤の違いで揺れが2倍以上増幅される場合があるそうです。

なんでも、昨年の熊本地震で、ほとんどの住宅が倒壊した地域と、すぐ近くなのにほぼ住宅が無傷だった地域があったそうで・・・調べてみると、表層地盤の違いが、この差となった事が判ったそうです。

長い周期の揺れは高層ビルの上階に影響を与えますが、普通の木造住宅に影響を与えるのが短い周期の揺れだそうです。
特に、粘土質の柔らかい土壌が、表面から10m位の地盤が一番危険だという事で・・・これが5mの深さだと、揺れが増幅される前に地上に達するし・・・20mの深さだと、長い周期の揺れだけが地上に達するそうで・・・熊本地震でも、従来危険だと思われていた、川のそばの地域の方が揺れが少なく、倒壊した住宅が無かったそうです。

そして、この事実を元に東京近郊を調査したところ、これまでの地盤の固さだけを考慮した揺れやすさマップとは、かなり違った揺れやすさマップが出来たのです。
ちなみに、我が家の辺りは、古いマップも新しいマップも、変わりが無かったのですが・・・そもそも川のそばで、ちょっと危険な地域でした。

揺れが2倍以上となると、現在の建築基準に合格していても、倒壊する可能性が高く・・・実験映像によると、短い周期の揺れだと木造住宅の柱が折れてしまいます。
ちなみに、最近の住宅に使われている石膏ボードの内壁でなく、合板2枚を使った内壁の方が揺れに耐えるそうで・・・さらに、釘を打つ間隔を狭めると良いそうです。

ここで、ふと思い浮かべたのが、我が家の隣に建築中のアパート・・・結構、大きな建物なのに、木造で石膏ボードを使っています。
我が家は、一度建て替えしていて、現在は鉄骨構造のプレハブ住宅なので、揺れに耐えても・・・隣のアパートは、以前の家よりも我が家との間隔が狭く建てているので、もし倒壊してきたらヤバイです。

そういえば、我が家の辺りは、戦後の新興住宅街だったので・・・当時、働き盛りだった年寄りが多く、なかには亡くなった方もいたりして、家を売る人もいます。
その結果、従来1軒の家が建っていたところに2軒建つケースが多く、みんな木造で近接して建てています。

従来の家は、住民各自が建てたので鉄骨構造など造りが良かったのですが・・・最近建っている家は建売りのため、出来上がりの見た目は良いけど、木造、それも造りは結構貧弱なので、地震で倒壊しないか心配ですね。

そういえば、近くには、昔、田んぼだったところを埋めて、数十軒も似たような住宅を建てて〇〇タウンなんて名称で売り出しているところもあるのですが・・・全部、簡単な木造住宅で庭も無いほど近接して建てています。
これから家を買うという人は、地盤調査の結果以外にも、色々と注意した方が良いですね。