歌は世につれ

今日は、昨日、途中まで行っていた大掃除の続きをしたのですが・・・案の定、中途半端に終わってしまいました。
一年の汚れは、その年の内に落とすなんて言うけど・・・そもそも、大晦日とかって、人間が作った暦の上では特別な日だけど、自然界では、他の日々と変わらない1日なので、無理して大掃除を終わらせる事もないか?なんて思ってしまうのです。

そういえば、NHKでは紅白歌合戦をやっていますが・・・そんなに興味がないので、他の事をしながらBGM的にTVを点けています。
先日、除夜の鐘について書いたときに、風物詩として良いのではないか、と書いたのですが・・・紅白歌合戦というのも、既に大晦日の風物詩となっているような気もしています。

で、ふと思ったのですが・・・歌は世につれ、世は歌につれと言いますが、今年はそんな年だったような気がします。

今年は、デビッド・ボウイに始まり、大物ミュージシャンが相次いで亡くなりました。
ほとんど、60年代~80年代にかけて、一時代を築いたミュージシャンが多かったような気がします。

あと、ボブ・ディランノーベル文学賞を受賞した事も驚きでした。
また、CDの売り上げ減少やダウンロード数の減少による、若者の音楽離れも顕著です、
そんな事から・・・どうも、ロックに代表される、戦後のベビー・ブーマー達による、怒れる若者たちの文化が終焉に向かっているような気がします。

それは、ラヴ&ピースというような、体制に反発して理想を求めた文化でした。
ところが、今年はイギリスのEU離脱アメリカ大統領選でトランプ氏が勝利するなど・・・利己主義的な流れに変わってきたのです。
まさに、時代の変わり目と言った感じですが・・・歌は世につれだと・・・今後は、ロックの精神とは異なった、体制的で利己的な音楽が登場し、一世を風靡するのではないでしょうか?
あるいは、反抗せずに諦めてしまう、醒めた音楽かもしれません。

ちなみに、個人的にも、歳を感じる事が多くなってきたし・・・無理をする余裕が無くなってきた感じで・・・理想へ向かって努力をする、という事が減ったような気がします。
また、他人の事を考えるよりも、つい自分の事を優先しがちになってきた感じで・・・こちらの人生も、変わり目に差し掛かっているような気もします。

晦日は、他の日々と変わらない1日だと思っていても、つい1年間を振り返ってしまい、あれこれ反省してしまいますね。