除夜の鐘

夕方、ニュースを視ていたら、うるさいという苦情で、除夜の鐘を取りやめるお寺が増えているそうです。
取りやめなくて、昼間に突くように変更するお寺もあるそうですが・・・それって、除夜なの?って感じですね。

どこにでも、クレーマーっているものですが・・・どうやら、一人や二人でなくて、近隣の住人から多くの苦情があるためだそうで・・・世の中、変わってしまったなぁ・・・という感じですね。

もちろん、年末の風物詩だから、無くさないで欲しいという声も、多くあるそうです。
私も、除夜の鐘の音って、別に不快でもないし、どちらかというと趣のある音なので、できれば残して欲しいと思います。

ちなみに、西洋の教会の鐘の音色は、高い音で残響が少ないため、複数の鐘を鳴らしたり、連続して鳴らすそうですが・・・日本のお寺の鐘は、低音で残響が長いので、一音一音、ゆっくりと鳴らすそうです。
日本人なので、日本のお寺の鐘の音の方が好みなのですが・・・もし、西洋を旅行でもしていて教会の鐘の音を聴いたら、趣きのある音に感じると思います。

たぶん、訪日外国人も、お寺の鐘の音を聴いて、そう思うのではないでしょうか?
そして、除夜の鐘に苦情を言う人は、どうなのでしょうか?
やはり、自分住んでいる近隣のお寺の鐘だけうるさくて、他のところの鐘の音は良いのかな?

そういえば、かなり昔の事ですが・・・風鈴の音がうるさいと隣の家から苦情があったので、家の中に吊るしかえるように、母に言われた事がありました。
そのとき、「良い音色なのに、風情が判らない人だねぇ」と、言っていたのを思い出しました。

よく、多忙な人が、季節の移り変わりに気づかない事がありますが・・・風情を感じるという事は、心に余裕があるからだと思います。
風情を感じない人が増えているという事は、心に余裕が無い人が増えているのかもしれませんね。
あるいは、除夜の鐘は百八つの煩悩を祓うためだそうなので・・・煩悩を消したくないのでしょうか?