幸福の木

先日、自閉症の人を扱ったTV番組を取り上げたとき、認知症の母は、辛いとは思うけど、不幸だとは思わない、と書きました。
なんとなく、母の普段の態度や表情を見ていると、むしろ幸せなのでは?と思います。

数日前に、我が家にある幸福の木が花を咲かせました。
もう、30年位前に購入した鉢植えなのですが・・・花が咲いたのは初めてです。
調べてみると、10年に1度ぐらい花が咲くことがあるという事なので、ちょっと咲くまで時間がかかったみたいです。
もっとも、1度枯れかけた事があり、それから再生してきたのですから・・・むしろ、よくぞ咲いてくれたという気持ちです。

ちなみに、ハワイで家の前に置いておくとよい事があるという言い伝えがあるから、幸福の木という名前が付けられたそうです。
なんとなく、幸福の木が花を咲かせたのは、現在の自分が幸せな事を反映したのかもしれない、なんて気になりました。

世間の人が思っているよりも、意外と、認知症の母は幸せなのではないか?というのと同じで・・・
介護をしている、私の事も、世間の人は不幸せだと思っているかもしれませんけど・・・意外と、幸せに過ごしています。
もちろん、大変なことは、確かに大変なのですけど・・・それが、不幸だとは思っていません。

今日は、亡くなった父の誕生日だったのですけど・・・
ふと気づいたら・・・認知症の母が、炊き上がったご飯を仏壇に供えていました。
昔は、いつも供えていたのですが・・・ここ何年も、そんな事はしていませんでした。
こんな、ささやかな幸せが起こる事もあるのですね。

気の持ちようなのかもしれませんけど、幸せを見出そうしていれば、結構、幸せになるのではないでしょうか?

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幸福の木の花