スティーヴ・ウィンウッド

昨日は、第2期トラフィックについて書きました。
第1期はサイケデリックサウンドが主でしたが・・・第2期では、ブルース、ソウルをベースにジャズ的な要素も含んだサウンドが主になりました。

第2期トラフィックが解散した後、その名も「スティーヴィ・ウィンウッド」というタイトルのソロ・アルバムを制作しますが・・・第2期トラフィックサウンドを大人なし目にした感じで、今一つな評価しか得られませんでした。

その後、すべての楽器を自分で演奏した2枚目のソロ・アルバム「アーク・オブ・ザ・ダイバー(ダイバーの軌跡)」を発表します。
このアルバムは、キーボードを大胆に導入したキャッチーなサウンドで、当時、流行ったテクノ・ポップに通じる感じですが・・・テクノ・ポップは非人間的な感じなのに対して、スティーヴィ・ウィンウッドの人間味のあるソウルフルなヴォーカルが、新鮮に感じられ、大ヒットとなりました。

ちなみに、「ダイバーの軌跡」というのは、西洋で月の模様が、飛び込む人の姿に見えると言われている事からつけられ為した。
日本でいう「ウサギの餅つき」みたいなもんですね。

そして、「思索の時は終わりを告げた」という、コピーがついていたように、それまでの60年代のブリティッシュサウンドは影を潜めて、このアルバムで、スティーヴィ・ウィンウッドは自身のサウンドを確立し・・・以降のアルバムは、このサウンドの延長線上になったような気がします。

なお、1994年には、ジム・キャパルディと共に、トラフィック名義のアルバムを制作・・・2011年には、エリック・クラプトンとのジョイント・コンサートを行い、ブラインド・フェイスの再現なんて言われました。
しかし、単なる昔の再現ではなく、それぞれが自身のサウンドを確立していて、現代的な側面も感じられました。

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「スティーヴィ・ウィンウッド」 スティーヴィ・ウインウッド ポリスター
初のソロ・アルバム

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「アーク・オブ・ザ・ダイバー(ダイバーの軌跡)」 スティーヴ・ウィンウッド ポリスター
大ヒットした2枚目のソロ・アルバム

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「トーキング・バック・トゥ・ザ・ナイト」 スティーヴ・ウィンウッド ポリスター
3枚目のソロ・アルバム

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「ファー・フロム・ホーム」 トラフィック ヴァージン
復活した第3期トラフィックの唯一のアルバム

エリック・クラプトンとのジョイント・コンサートのDVD