明治工藝展

今日は、東京藝術大学美術館で開催されている「驚きの明治工藝」展を見に行ってきました。
いや~、本当に驚きました・・・まさに、想像を超えた神業ばかり・・・凄かったです。

今日は天気が良かったので、美術館でも見に行こうと思って、ネットを調べて面白そうだったので見に行くことにしたのです。
テレ東の「開運、なんでも鑑定団」で、自在置物など、明治時代の職人の作った美術品が登場しますので、前から興味を持っていたのです。

しかし、テレビで見るのと実物は大きく違っていました。
特に、テレビでは、ズームした映像で細かいところを見れますが・・・実物は、本当に細かいので、老眼の身としては、顔を近づけて目を細めないと見れません。
根付なんかでは、作品自体が小さいし・・・まさに超絶技巧です。
高村光雲が賛を書いていた根付なんか・・・中の家に居る人物が、あまりに小さくて、判りませんでした。

それに、実物が目の前にあると、その存在感が伝わってきて・・・それを、職人が、技を駆使して作り上げたのが、いかに凄い事なのかに、感動させられました。

これだけの職人技が、現在、失われてしまったのが、残念でなりません。
確かに、驚くほど精密に写実的であるのですが・・・芸術的な感性という意味では、現代アートとはかけ離れていますし・・・これほどの技を身につけるには、長い年月鍛錬しなければならないので、現在では無理なのかもしれませんね。
また、日本人らしく、自然を題材にしている物が多いのですが・・・その観察の詳細さから、当時の日本人がいかに自然に親しんでいたのかも判り・・・この点でも、現在では難しいかもしれませんね。

今回の展示品も、台湾のコレクターの物だそうですが・・・当時は、外貨獲得のために、多くは流出してしまったというのも、残念です。

イメージ 1
「驚きの明治工藝」展の作品目録、チラシ、チケット、図録