今日は、午後に雨があがったので、美術館にでも行こうと思い立ちました。
ちょうど散歩によい感じでしょうか。
肝心の展覧会の内容は期待以上だったし、空いていたので、良かったです。
以前、見た事がある絵がいくつもありましたが・・・今まで知らなかった藤田嗣治の面に出会うこともできました。
東京美術学校の卒業時の成績は30人中16番ぐらいということで・・・初期の作品は、今一つな感じで・・・・フランスに渡った後は、色々なジャンルの描き方を試していますが・・・これらも、それほど目を引くほどの物ではありません。
やはり、代名詞の乳白色を使う頃から、作品の質が高まります。
乳白色だけでなく、細い線による輪郭線とか、落ち着いたトーンの色彩などの特色も、同時に登場します。
また、乳白色というと裸婦をイメージしますが・・・この時代の作品を展示してあるコーナーの最初にあるバラの作品は、かなり良かったです。
技法だけでなく、人物の表現、特に表情の描き方なんかにも、独特の個性が表れてきて、非凡な才能が開花した感じです。
やはり、一流の画家は一目で判るような強烈な個性がありますね。
今回、特に興味深かったのは、手の表現や指使いなど・・・人物や場面によって使い分けているので、画家自身が意識して描いているのが判るのですが・・・こちらも、かなり個性的に感じられました。
これも、私にとっては、新しい発見でした。