加速する異常気象

先日、最近の天候が激しくなったのは、人々の暮らしが激しくなったのを反映しているような気がする、と書きました。
グッドタイミングで、昨日、NHKで「巨大危機 MEGGACRISIS #1加速する異常気象との闘い」という番組をやっていました。

地球温暖化は2,000年頃に一旦、上昇が止まっていたが・・・最近、再び上昇に転じたそうです。
それも、さらに加速しているとか・・・
なんでも、温室効果二酸化炭素の28倍のメタンが増加しているそうで・・・これまで、家畜のゲップとか田んぼから発生する程度だったのが・・・温暖化の影響で、北極圏の永久凍土が溶けだして、そこに閉じ込められていたメタンが大気中に放出されているそうです。
ちなみに永久凍土は北半球の大陸の1/4を占めているそうで・・・このまま永久凍土が溶けると、大気中のメタン濃度が上昇し続けてしまい、さらに温暖化が加速することになりそうです。

また、北極海の氷の減少により、氷が反射していた太陽光が直接海水面に降り注ぎ、熱が海に吸収され・・・その結果、発生した水蒸気により、巨大低気圧が発生し・・・その風の影響で、さらに氷が減少するという連鎖がつづくそうです。

急速な温暖化は、日本でも、スーパーセルという巨大積乱雲を発生させることになり、これまで想像もできなかったような災害が発生する可能性があるとか・・・
例えば、雷サージによる電子機器の破壊が、高度情報化社会では、人命にかかわるような多大な被害を引き起こしそうです。

JR東日本が、昨年、雷による信号機被害の対策で使った費用は100億円を超えるとか・・・
目先の利益にとらわれて、温暖化対策を先延ばしにすれば、結局、経済的損出が多くなるようです。

今、温室効果ガスの発生をやめたとしても、温暖化は今までと同じペースで進みます。
雷に限らず、想像を超える大雨、想像を超える突風・・・一体、どれだけの費用をかけて対策を打てば、現在の普段の暮らしを続けることができるのでしょうか?

温暖化を、正常な状態である、産業革命以前の状態に戻すことは、もはや困難であり・・・ということは、穏やかな暮らしを望んでも、もう無理なのかもしれません。