カマカのウクレレ

昨日は、ビートルズ来日50周年という事で、赤盤/青盤のカラー・レコードを紹介しました。
そういえば、ジョージ・ハリソンも愛用したカマカ・ウクレレも創立100周年だそうです。

先日も書きましたようにカマカのウクレレは大好きで、何本も所有しています。
先日は、復弦のカマカ・ウクレレを紹介したので・・・今日は、普通の4弦ウクレレを紹介します。

ご存知のように、同じ4弦といっても、色々なサイズがあります。

まず、一番スタンダードなのがソプラノというモデルです。
カマカの創業者Samuel Kaialiilii Kamakaがウクレレの発明者Manuel Nunesに作り方を教わったのが、このソプラノ・タイプです。

その後、ボディを曲げるのが面倒だったのでSamuel Kaialiilii Kamaka考案したのが、楕円形のパイナップル・モデルです。
見た目の可愛さやボディの容積が増えて音量が大きくなったので、人気が出ました。
Samuel Kaialiilii Kamakaは、抜け目なくデザインのパテントを取ったので、他のメーカーはパイナップル・モデルを作れない時代が続き、カマカが一流メーカーになる礎を作りました。

その後、スケールが長くなりボディも大きいコンサート・モデル、そしてさらに大きいテナー・モデルが作られます。
ここまでは、戦前の出来事なのですが・・・1960年頃に、さらに大きいバリトン・モデルが作られます。
なお、ソプラノ、パイナップル、コンサート、テナーは同じチューニングですが、バリトン・モデルはギターの1~4弦と同じチューニングになります。

このようにみると、音量を追求してボディが大きくなっていったのが判ります。

ちなみに、日本では、ソプラノ・モデルの人気が高いですが、海外ではコンサートやテナーの人気が高いみたいです。
バリトンはチューニングが違うため、人気が今一つといった感じでしょうか?

個人的には、ソプラノやパイナップルが、いかにもウクレレっぽい音なので好みです。
ボディが大きくなるにつれて、音の悪いギターみたいな感じになるような気がします。

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カマカ ソプラノ・モデル 1970年代前半
カスタム・オーダーでしょうか?ヘッド形状やボディのバインディングが特殊です

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カマカ パイナップル・モデル 1960年代後半
50周年記念と言われている、パイナップル・デカールを再現したもの

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カマカ コンサート・モデル 1960年代後半
ヘッドにTikiというハワイの神の像がついてます

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カマカ テナー 1960年代後半
これもヘッド形状が違う時期のもの

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カマカ バリトン・モデル 1960年代後半
バリトン・モデルは数が少なく、ゴールド・ラベルの物はさらに少ないです