AIと五毛党

先日、ITmediaの記事で、ちょっと気になったのが・・・ハーバード大の分析結果によると、中国国内で政府による情報操作のためのSNSの書き込みが年間4億8,800万件もあった、という事。
なんでも1コメントあたり五毛(9円)の歩合制による、五毛党といわれる集団が1,000万人もいるそうです。

中国のネット人口が6億5,000万人なので、65人に1人が政府の息がかかった人間で、世論操作をしているらしいです。
ある意味、中国政府の自信の無さの表れ、とも言えるでしょうが・・・検索とか発言の規制も考えると、中国国内の人は、ネット上の一体何を信じれば良いのだろう?と、可哀想な気もします。

そういえば、同じITmediaのAIによる犯罪の記事も気になりました。
ディープ・ラーニングによる発達により、将来、多くの職業がAIにとって代わられるなんて言われていますが・・・その記事では、AIによる息子を装ったオレオレ詐欺なんていう可能性も挙げられていました。
オレオレ詐欺なんかよりも、標的型メールなんかの方が、AIを使われたりしたら危険な感じがするし・・・現実に起こりえそうな気がします。

そこで、ふと思ったのが、最初にあげた五毛党がAIに置き換わったら・・・ということ。
今は人海戦術で世論誘導を行っていますが・・・AIならば、短時間にもっと多くの書き込みができてしまいます。

既に、生身の人間と勘違いしそうな返答をかえすAIも現れている事を考えると、近い将来、そんな事態になってもおかしくありません。
ひょっとすると、現在、あちらこちらで炎上しているコメントの多くは、実はAIによる書き込みだったりして・・・