正常圧水頭症の治療

昨日は、母の認知症の症状について書きました。
アルツハイマーではなく、正常圧水頭症という、ちょっと珍しいタイプの認知症です。

最近、治療に変化があったので、その事を書こうと思ったのですけど・・・前段として書いた、症状の説明だけで文章量が多くなってしまったので・・・昨日は、中途半端になってしまいました。

正常圧水頭症は、手術をすると治る可能性のある認知症と言われています。
手術は、脳にたまった水を抜くため、腰の背骨の骨髄から腹腔へチューブを通すシャントと言われるものです。
脳は水に浮かんでいるそうで、水の抜ける量が多いと、頭痛等の副作用が出るため、埋め込んだチューブにはバルブがついています。

3年前に手術を受けた時、一時的に母は回復しましたが・・・しばらくすると元に戻ってしまいました。
その後、バルブを開ける調節をしたのですが・・・症状に変化が無く・・・その後は、様子見の状態となっていました。
ちなみに、埋め込んだバルブの調節は、専用の機械を使って、体外から磁力で行います。

一ヶ月前に、経過の診察に大学病院へ母を連れて行ったところ・・・異動があったのでしょうか、新しい担当医になっていて・・・・その先生曰く、バルブはもう一段階開けることができるので、やってみましょう・・・ということで、バルブを最大に開けたのです。
そういえば、なんで、前の担当医は、バルブを全開にしないで、2年以上も様子見にしていたのか、不思議に思いました。

その後、一ヶ月経ったので、再度、CTスキャンをしたところ、水の溜まった脳室の空間にほとんど変化がなかったのです。
新しい担当医の先生によると、何か詰まっているとかで、チューブの中を水が流れていない可能性があるとのこと。

手術した時、一時的に回復して、それがどのくらいで元に戻ったのか?と訊かれたので、2~3ヶ月と答えたところ・・・元に戻る場合、普通は1年ぐらいしてからなので、それは早すぎる・・・手術の時に開けた穴から水が漏れていて、それが塞がった可能性があり、チューブ自体は機能していないのかもしれない、ということです。

という事で、今度は造影剤を入れて、チューブの中を水が流れているか検査をする予定です。
どうなるか判りませんが・・・ちょっと、光が見えてきたような気がします。
ちゃんと水が抜けるようになって、母が回復するなんて事になれば、嬉しいです。