母の認知症

昨日は、父の命日で、認知症の母と墓参りに行った話を書きました。
今日も、個人的な事になりますが、母の日なので、母の病気について書きます。

昨夜、寝ていた母が起きだしたので、トイレにでも行ったのかも思ったら・・・玄関のところで何かしゃべっているのです。
何事かと思って行ってみると・・・ドアの外に誰かいる、と言うのです。
誰もいないよ、と言って、ベッドに連れて行ったのですが・・・父の霊が訪ねてきたのかも?なんて、ちょっと思ってしまいました。

症状が進んだのか、ここ3年間ぐらいは、無かったのですが・・・その前は何度か、私には見えない誰かと話をしている事がありました。
一度なんか、誰と話をしているの?と訊くと・・・私の名前を言うのです。
私はここにいるよ、と言うと、私の方を向いて確認してから、再び話していた方を向いて、今までここにいたのに消えてしまった、なんて言うのです。

母の認知症は、アルツハイマーではなくて、ちょっと珍しい正常圧水頭症というタイプで・・・脳の中に水が溜まってしまうものです。
なんでも、難病に指定されているとか・・・症状としては、認知症以外に、歩行障害、失禁があります。

母の場合、最初に認知症と診断されたときは、やはりアルツハイマーと思われていて、歩行障害は別にパーキンソン病もあると思われていて、さらに失禁が多いのは、歩行障害によりトイレが間に合わないためだと思われていました。
実際、アルツハイマーパーキンソン病の両方を発症している患者さんは多いそうです。

一年半ぐらいして、失禁が異常に多いので、主治医の先生がひょっとするとと疑って、大学病院でCTスキャン等の検査を受けてみたら、正常圧水頭症だったのです。

この正常圧水頭症は、手術すれば治る可能性のある認知症と言われていて、母も3年前に手術を受けたのですが、残念ながら治りませんでした。
なんでも、年齢が若くて、発症してすぐの方が治る可能性が高いそうです。

どうやら、母の場合は、私が認知症だと気づいて、病院へ連れて行ったのが遅かったみたいです。

そういえば、母は高血圧の症状があり、毎月、歩いて5分位のところの主治医に診てもらっていたのですが・・・物忘れが多くなってきてたころ、主治医の先生は何か言っていなかった?と訊ねると、先生は歳による物忘れだと言っている、と母は答えていました。
でも、明らかにおかしいと思って病院へ連れていったら、主治医の先生によると、母は何年も病院へ来ていない、とのことでした。
認知症の人は、症状を隠そうとして誤魔化すことが多いので、気をつけなければいけないですね。

最近、母の部屋を片付けていたら、家計簿が出てきたのですが・・・7年前が最後でした。
7年前のものは、ほとんど記録されていなかったので、実際は、その頃から発症していたのだと思います。