新・映像の世紀

これまで、何回か取り上げたNHKスペシャルの「新・映像の世紀」が、今日で最終回でした。
今回のサブタイトルは「第6集 あなたのワンカットが世界を変える」というものでした。

リュミエール兄弟が映画を初めて作ったのが1895年ですから、確かに20世紀は映像の世紀といえると思いますが・・・はたして、番組のいうように21世紀は新たなる映像の世紀となるのでしょうか?
19世紀の写真の時代から映像の時代に変わったように、VRのような新たなメディアが主流になるような気もします。

番組としては、誰もが撮影者となり誰もが発信者となる時代、と言いたかったようですが・・・
初めて誰もが撮影者になれるようになったのは、8ミリフィルムカメラだったような感じがします。
その後も家庭用ビデオカメラの登場により、手軽に撮影できるようになっていったと思います。

また、発信者としては・・・YouTubeというよりは、インターネットの普及による事が大きいと思います。
個人的には、手軽に世界に情報発信ができるという事で、1995年にホームページを最初に作った時の感激は忘れません。
もちろん、最初は動画を載せることはできませんでしたけど・・・っていうか、初期はプロバイダの容量制限が厳しくて、画像でさえなかなか載せられませんでした。

確かに、携帯電話で簡単に映像を撮れる時代になりました。
昔、ビデオ関係の仕事をしていたので、映像の編集やCGの制作も手軽になったし・・・夢のような時代になったものです。

でも、番組の最初が探査機から届いた火星の映像だったし、その後も無人機からの映像、町中の防犯カメラの映像、もちろんプロが撮った映像なんかもあり・・・誰もが撮影者になるというよりは、手軽にいたるところにビデオカメラがある時代になった、といった方が良さそうな気がします。

最近は、防犯カメラだけでなくドライヴレコーダーの映像とかも多くニュースで使われているし・・・そのうち、玄関のインターホンとか、あらゆるところで常時撮影されるようになるのではないでしょうか?
リアルタイムでウオークスルー映像がたのしめるようになったりして・・・
そして、決定的なシーンは必ず記録されるようになるのかもしれません。