ホテル・ニューハンプシャー

アメリカの大統領予備選が、東部ニューハンプシャー州で行われ、前回のアイオワ州とうって変わって共和党ドナルド・トランプ氏、一方の民主党バーニー・サンダース氏が勝利し、なかなか面白い展開となっています。

そういえば、前回のアイオワ州の予備選の時に、報道ステーションでは映画「フィールド・オブ・ドリームス」の「ここは天国か?」というシューレス・ジョーの問に対して、主人公が「いや、アイオワだ」と答える名シーンを放送していましたね。
ちなみに、個人的に「フィールド・オブ・ドリームス」という映画は好きなので、とても印象的に残りました。

で、今日も何か映画を取り上げるかと、ちょっと期待していたのですけど・・・ありませんでしたね。

私だったら、やっぱり「ホテル・ニューハンプシャー」という映画を取り上げると思います。
もっとも、「フィールド・オブ・ドリームス」に比べると知名度が今一つでしょうか?

人気作家ジョン・アーヴィングのベストセラーを原作にして、ジョディ・フォスター等の有名スターを大勢使った割には、何故か興行的にはそれほどでもありませんでした。

結構、原作に忠実だし、ジョン・アーヴィングの作風が良く出ていて、個人的には良い映画だと思っているのですが・・・
やはり、登場人物が多くて、それもかなり風変わりな性格の人ばかり、さらにストーリーも非日常的な事が立て続けに起こるので、長編小説と違って短い映画(上映時間1時間49分)になると、観客がついてこれなかったのかもしれません。

ホテル経営を夢見る父親とその家族の物語で・・・改めてみると、かなり悲惨な物語なのですが、そんな気にならないのは、どんな事があってもめげないキャラクター設定だからでしょう。

キーになる言葉は「開いた窓は見過ごせ」・・・つまり、ひどい状況になった時に開いた窓を見ると、悲観して投身自殺をしたいという気になりますが、そんな誘惑は無視して、どんなことがあっても生き続けろ、という事です。

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映画「ホテル・ニューハンプシャー」 プログラム 松竹株式会社