ジム・クラーク

昨日は、シリコン・グラフィックスについて書きました。
御存知の方もいると思いますが、シリコン・グラフィックスの創業者ばジム・クラークです。
この人、スティーブ・ジョブズビル・ゲイツほどではないですけど、コンピュータ界の偉人です。

彼は、スタンフォード大で教授をしていた時に、CGのジオメトリック・エンジンの研究をしていて、1982年に学生と共にシリコン・グラフィックス社を企業します。
昨日も書きましたが、シリコン・グラフィックス社はのワークステーションは、映画やTV-CMのCGやサイエンティフィック・ヴィジュアライゼーションで大活躍します。

ちょっと話は横にそれますが・・・
1989年に、スイスの欧州原子核研究機構(CERN)で資料の共有用にWWW(World Wide WWW )が開発されました。
これを元にして、1993年に米国立スーパーコンピュータ応用研究所(NCSA)にてWebブラウザMosaicが作られます。

このMosaicを見て将来性を感じたジム・クラークは、順調だったシリコン・グラフィックス社を辞めて、1994年にMosaic開発者の数名とともにNetscape Communicationsを起業します。
このNetscapeによって、Webが世界に広まることになります。

ちなみに、NCSAが手放したMosaicの権利をMicrosoftが入手して、IInternet Explorerを作りOSにバンドルします。
このため、Netscape Communicationsはシェアが下がり、1998年にAOLに買収されてしまいます。

しかし、その前の1996年にジム・クラークNetscape Communicationsを辞めて、ヘルシオンを企業します。
ヘルシオンについては良く知らないのですが、インターネットを利用した医療サービスシステムだそうです。
このヘルシオンも、1999年にマイクロソフト出資のWebMDと合併したそうです。

そして、現在ジム・クラークはshutterflyという会社を経営しています。
これはYahooフォトのような写真共有サイトなのですが、その写真でアルバムやカレンダー等を作ってくれるそうです。
ちなみに、こちらも業績好調で4社目の上場企業になったそうです。

最近、Apple Watchとかのウェアラブル端末で、健康サービスが注目を浴びているようで、そう考えるとヘルシオンとかも狙いが良かったのではないでしょうか?
また、携帯とかで撮影する写真も増える一方なので、写真共有サービスも将来性がありそうです。
でも、このshutterflyも飽きてきたようで、売り渡すという話も出ているとか・・・
今度は、一体どうなサービスでの起業を考えているのでしょうか?興味がありますね。