シリコン・グラフィックス

昨日は、マックワールドとマッキントッシュについて書きました。
同じころ、仕事で出会ったのが、シリコン・グラフィックスというワークステーションでした。

それまでは、ビデオのテロップやフリップを作成するときは、ビクターのIWS(イメージ・ワークステーション)というDOSマシンにオプションで付いていた3DのCG機能を使っていたのですが、あまりにも非力すぎました。
そこで、本格的なCGシステムを導入するという話になって、ラスベガスで開催されたのSIGGRAPHの視察に行ったのです。
もっとも、ハードについては、シリコン・グラフィックが断トツだったので、選択肢はなかったのですが・・・

現在と比べると、CPUの性能がかなり低かったのですが・・・
シリコン・グラフィックスは、CPUとは別に、ジオメトリック・エンジンというハードで、グラフィックの処理していたので、描画速度が高速だったのです。
さらに、後にOpenGLとして公開されたGL(グラフィックス・ライブラリ)も他より優れていました。
そんな訳で、当時の映画やテレビCMのCGは、ほとんどシリコン・グラフィックスで作られていたのです。

結局、導入したのはPersonalIRISという入門用のWSだったのですが・・・
ちょっと凝ったCGだと1枚描くのに10分位かかりました。
ビデオでは1秒に30コマの絵が7ありますので、10秒のCGを作るのに、
 10分×30コマ×10秒=3,000分=50時間
もかかっていました。
で、Indig2、Crimson、Onyxと、だんだん処理能力の高いマシンへ置き換えていきました。
そのほかに、補助用にIndyやCkallengeなんかも使いました。

そういえば、IRIXという独自UNIXも、ちょっとBashに似ていて使い易かったです。
最初にUNIXを教わったのはSUN OSだったのですが・・・
シリコングラフィックスを使った仕事から、別の仕事に異動となtってSolarisを使う事になった時には、使いづらいと感じました。

一時期、シリコン・グラフィックスは、CPUメーカーのMIPSやスーパー・コンピュータのクレイをも傘下に入れるほどだったのですが、後に業績が悪化して倒産して、買収されてしまいました。
盛者必衰ですかね。

今では考えれませんが、当時は、シリコン・グラフィックスというと、凄いと言われたものです。

引き出しの隅から出てきた、シリコングラフィックスのノベリティ・グッズ
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