女性医師の勤務形態

今日も暑かったですね。
昨日は、暑いと衝動的な犯罪が増える事を書きましたが・・・今夏は、どうなるのか心配です。

今日も、会社を休んで、母を大学病院へ連れて行ったのですけど・・・炎天下にリクライニング式の車椅子を押していくのは、結構、大変でした。
もっとも、診察の結果、手術後の患部に水が溜まる症状は、ほぼ収まったため・・・炎天下に通院するのは、あと数回の辛抱になるというので、ほっとしています。

さて、母の主治医は女医さんなんですが・・・以前、紹介したように、男性医師より女性医師の方が優秀だという論文がありました。
なんでも、統計的にみると、死亡率や再入院率は、男性医師よりも女性医師の方が少ないそうです。

ところが、今日のニュースを視ていると・・・不正入試疑惑で揺れていた東京医大に、今度は入試で女子受験生を一律減点していたという事実が報道されていました。
これは筆記試験なのですが・・・その後に行われる、論文試験や面接試験では、現役の男子受験生だけ加点していたそうです。

この背景には、女性医師は結婚や妊娠・出産で離職や休職する率が高いからで・・・医師不足の要因になっているからだとか・・・
他にも、女性医師は勤務の柔軟さに欠け、外科などの緊急手術に対応できない、という指摘もあります。

とはいえ、この東京医大の行為は、女性差別や入試の公平性に欠け詐欺にあたるので、批判が集まっています。
もちろん、落とされた女子受験生の方も可哀想ですが・・・上記の論文のように、優秀である女医に診察してもらえる可能性が少なくなるという意味では、全ての患者にも不利益になっていると思います。

余談ですが・・・正常圧水頭症脳神経外科に通っていた母が、脳梗塞を発症して救急車で搬送されたとき、休日の夜間で若い男性医師しかいなく・・・正常圧水頭症とは全然違う症状だと主張したにも関わらず・・・正常圧水頭症が悪化した可能性もあるとか言って・・・そのまま手当をせずに、翌朝、脳神経外科の医師が出勤してくるまで、ほっておかれた事を思い出します。
脳神経外科の医師は、母を一目見るなり脳梗塞だと判って、緊急入院となりました。
脳梗塞は、発症して4時間以内に手当をすれば回復したのですが・・・その若い男性医師には、診断が出来なかったのです・・・もし、女性医師だったら、どうなっていたのだろう?なんて思ってしまいました。

そんな訳で、女性医師は離職・休職や勤務形態などの問題があるから減らすというような発想ではなくて・・・女性医師が心置きなく夜間の対応もできるようにするなど、柔軟な勤務形態を実現できるような工夫も必要なのではないでしょうか?
能力の低い若い男性医師を沢山輩出して夜間や緊急時の対応をさせても、患者には迷惑です。