地球温暖化

マサチューセッツ工科大学(MIT)による研究結果によると、今世紀末の平均気温は18世紀の産業革命前に比べて、3.5度高くなるというニュースがありました。
ちなみに、現在の気温は産業革命前に比べて1度高いそうなので、今世紀末までにさらに2.5度高くなるというのは、上昇率を考えるとかなり急激な変化と言えるでしょう。

なお、この予想は今年末に開催予定のCOP21の削減目標を元にしているそうで・・・この削減目標を達成しなければ、さらに1度高い4.5度の上昇になるそうです。

気温が2~3度高くても、そんなに違いは無いと考える人もいると思いますが・・・人間なら対応することが可能でも、植物にとっては大きな違いになります。
平均気温が2~3度違う土地では、植生がまったく異なってしまいます。
気温の変化がゆっくりならば、種の運ばれる距離で生える土地を移っていけますが、急激な気温の変化に対しては、動けない植物は枯れてしまうことになります。

もちろん、自然の植物だけでなく、農作物や水産物等にも大きな影響が出てくるでしょう。
今の各地の名産品なんていう物は、近い将来には、食べられなくなる可能性が高いです。

あと、これが平均気温だという事にも注意が必要で、なかには気温の変化が少ない場所もあれば、もっと気温の変化が大きい場所もあるという事です。
場所によっては、砂漠化も進行するので、食料生産量も減って、食糧問題もさらに深刻になるでしょう。

最近、ゲリラ雷雨とか熱帯性の気候に近づいている気もしますし、昨年流行したデング熱のような熱帯性の病気も増加すると思います。

といった感じで、実は地球温暖化はかなり深刻な問題だと思うのですが・・・どうも、自分たちの世代の問題でないという風に考えている人が多いような気がします。

フォルクスワーゲンのような企業の利益追求主義の話を聞くと、単に法律違反というだけでなく、規制の意味を真に理解していないようで、悲しくなります。