これまでも何回か書いていますが、ここのところOMサイズのギターにはまってアレコレ数本購入しました。
またまた、興味深い中古ギターを見つけてしまい、お金が無いのに購入してしまいました。
入手したのはMartin OM-28 Authentic 1931というモデルです。
ご存知のようにAuthenticというのはマーチンの最高級モデル、Authentic(本物)というように、カスタムショップの熟練職人によって当時のギターを再現したものです。
なんでも、トップは経年変化のVTS加工されたアディロンダック・スプルース材、ついでにブレイシングのアディロンダック・スプルース材も当時同様にトップに接着してからスキャロップドに削っています。
ネックも全て手作業で削っているそうで、残念ながらサイド&バックはハカランダではなく、ハカランダに近いと言われるマダガスカル・ローズウッド製です。
そして、トラスロッドは、ゴールデン・エラやマーキス等のアジャスタブルロッドと違い、当時と同じTバーロッドが採用されています。
さらに、接着は当時と同じようにすべてニカワで、Martin社の倉庫で見つかった当時のレシピ通りの塗装方法だそうです。
他のメーカーだとハカランダ材を使ったOMモデルもあるのですが・・・このような当時の製造方法を再現するというのは、マーチン社にしかできません。
このようなスペックなので以前から興味があったのですが、高価だし製造本数も少ないので、諦めていました。
もちろん、中古でも高価だったのですが・・・いつのまにかOM-28 Authenticは製造終了となっていたので、今後は価格高騰するかもしれず、無理して購入しました。
ちなみに他のモデルのAuthenticシリーズは継続しているようですが・・・マダガスカル・ローズウッドも希少材になってしまったので、グアテマラン・ローズウッドに変更されているようです。
で、最初に弾いたときは、オールドに似た感じの音で驚きましたが・・・戦前の000-21やD-28と弾き比べると今一つです。
(残念ながら、戦前のOM-28は弾いたことがありません。一番古いのは1969年製のSOM-28です)
ミッドは結構良いのですが、高音は少し出ていないし、低音はポワンとした感じで・・・やはり、オールドは枯れた感じです。
逆に言えば、このまま経年変化が進めば、かなりオールドに近くなりそうです。
もちろん、ハカランダとマダガスカル・ローズウッドだと、ちょっと違うと思いますけど。