介護者の残業免除

厚生労働省が、介護をしている労働者の残業を免除するように、企業に義務付けるというニュースが流れました。
母親の介護をしている身としては、興味深い取り組みだと思いました。

なんでも、安倍総理大臣が主張する介護離職ゼロに対する取り組みのようで・・・来年1月に施行される改正育児・介護休業法に基づいて、企業の就業規則に明記させるようです。

そもそも一億総活躍社会を目指すためですが・・・生産力としてみれば、残業を無くしても、離職しない方がマシという判断だと思われます。
介護関係の事業者や従業者の充実が望まれるのですが、不足が早期に解消しそうにもない事も、要因の一つなのでしょうか?

制度の対象は、非正規労働者も含めて、週3日以上勤務していて、要介護2以上の家族がいる労働者で、本人からの申請があった場合だそうですが・・・ちなみに、私の場合、母は要介護4なので、要件をみたしています。

もっとも、職場の理解があるため、現在でも、止むを得ない場合を除いて残業はしないで済んでいます。
要介護3になった頃に、このままでは仕事には悪影響も出そうだと思い、相談したところ、楽な仕事を変えてもらう事ができました。

要介護2といっても、症状は色々あるし、一人で介護しているとか、条件に違いがあるので、一概に判断できないような気がします。
私の母は、認知症で、徘徊する事もあるのですが、足も悪いので遠くに行かない、という点で助かっていますし・・・一人で介護をしていますが、ヘルパーさんやデイ・サービス、そして近所の人にも助けられているので、なんとかやっていけるのです。

あと、職場によっては、残業をしないという事が難しいところもあるような気がします。
これは、介護に対する理解がない、という問題だけではなくて、仕事の内容によっては、残業が発生する事もあるからです。
私の場合も、故障とか不具合が発生すると、残業をしてまで対応せざるを得ない職場にいたのですが・・・前述のように仕事の内容を変えてもらいました。
欲をいえば、個人の能力を活かすために、仕事の内容を変えずに済むような工夫も必要ですね。