ケネディの時代

今日のテレ東「池上彰の現代史を歩く」は「ジョン・F・ケネディの生涯」というタイトルでした。
ケネディについては、以前も書いたことがありますが・・・やはり、現地の映像だと、新たな発見があって面白かったです。

特に、ケネディ大統領の図書館・博物館に展示してあった、駆逐艦天霧の乗組員による就任祝いの寄せ書きには、ちょっとビックリしました。
ちなみに、駆逐艦天霧は、太平洋戦争中にケネディが艇長だった魚雷艇109に体当たりして沈没させた艦です。
つまり、敵艦の艇長が大統領に就任した時に、お祝いの寄せ書きを送ったというのです。

もちろん、かつての敵が過去の恨みを棄てるというのも素晴らしいですが・・・功績を上げてからならまだしも・・・就任時のケネディは、最年少の大統領で、未だ海の物とも山の物とも判らない状態だったのに・・・素早く、お祝いを送っていたのが凄いですね。
おそらく、上院議員時代から、既に親交があったのではないでしょうか?

ちなみに、この博物館の建物は、ジャックリーン・ケネディの要望で・・・ルーブル博物館のガラスのピラミッドで有名な建築家のイオ・ミン・ペイのデザインだそうです。

そういえば、アーリントン墓地にあるケネディ大統領のお墓の映像もありましたが・・・隣に、ジャックリーン・ケネディのお墓があるのですね。
なんでも、ジャックリーンの遺書にケネディ大統領の横に葬って欲しいという希望が書かれていて、問題となったのですが・・・結局、議会の承認を得て、隣に埋葬された、そうです。

また、有名なケネディニクソンのテレビ討論ですが・・・テレビの特性を利用してケネディが評価を上げた、その陰に、ジャーナリストだったジャックリーンによるイメージ戦略の効果もあったとか。
ちなみに、ジャックリーンによるホワイトウスの紹介番組はエミー賞を受賞したなんて話も紹介されていました。、

イメージ戦略の他に、池上氏はケネディの演説の上手さを評価していましたが・・・個人的には、ケネディの文章力も凄いと思います。
ちなみに、ケネディ著作の「勇気ある人々」は私の愛読書なのです。
あの本に登場する政治家のように、政党の党略や支持者からの期待に反してでも、自分の信念を貫く政治家って、最近はいなくなってしまいました。
それから、ダラスの悲劇についても取り上げていましたが・・・トランプ大統領による、ケネディ大統領暗殺に関する公文書の公開が待ち遠しいですね。
トランプ大統領といえば、彼のを政策を批判したジョセフ・ケネディ3世下院議員についても、番組で取り上げていて・・・再び、ケネディの時代が来るかもしれないと言っていました。

ちなみに、ジョセフ・ケネディ3世下院議員は、やはり暗殺されたロバート・ケネディ上院議員の孫だそうです。
ケネディ大統領に比べると影が薄いですが・・・ロバート・ケネディ上院議員キューバ危機回避の立役者で、兄に比べても劣らない能力の持ち主でした。
そんな訳で、再びケネディの時代が来る事に、ちょっぴり期待していますね。

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「勇気ある人々」 ジョン・F・ケネディ著 宮本喜一訳 英治出版

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「13日間 キューバ危機回顧録」 ロバート・ケネディ著 毎日新聞社外信部訳 中公文庫