ギブソンのヴィオラ、フェンダーのヴァイオリン

昨日、日本テレビの「所さんの笑ってコラえて!」という番組を視ていたら、長距離バスの一期一会の旅というコーナーで、ヴィオラ・ダ・ガンバを演奏する人の取材をしていました。
ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏をちゃんと聞いたのは初めて・・・教会での演奏は、いかにもバロック的で良かったです。

実は、ヴィオラ・ダ・ガンバという楽器の存在は、前から知っていて・・・ヴァイオリンに関する本を読んでいたら、かつてはヴァイオリン属ヴィオール属という2系統があったそうですが・・・今はヴィオール属は廃れてしまったという事が書かれていたのです。

そのヴィオール属の代表的な存在がヴィオラ・ダ・ガンバで・・・昨日の放送でも話していましたが・・・フレットがあったり、脚で支えるという特徴があります。
その他にも・・・ヴィオール属は、fホールではなくCホールだったり、4度調弦(ヴァイオリンは5度調弦)、ショルダーがなで肩という特徴があります。。
そう、ヴィオール属は廃れてしまったと書きましたが・・・実は、コントラ・バス(ウッド・ベース)は、ヴィオール属の生き残りで・・・ヴァイオリン属の影響を受けて変化しましたが、4度調弦でなで肩のショルダーの特徴を残しています。

私は、ヴィオラ・ダ・ガンバは持っていませんが、普通のヴィオラは持っています。
ヴィオラって、ヴァイオリンとチェロの間の大きさで中途半端・・・ヴァイオリンもチェロも花形な楽器なのに、オーケストラでヴィオラの扱いも中途半端・・・巷には、ヴィオラ・ジョークなんていうものもある位・・・
私が、このヴィオラを購入したのは・・・なんと、ギブソン製だったから・・・実は、戦前のギブソンは、クラッシックの楽器も製造していたのです。

同様に珍しいものとしては、フェンダーのエレクトリック・ヴァイオリンも持っています。
最近、復刻版も製造されましたたが・・・オリジナルの1970年製です。
もっとも、本当のオリジナルは1958年から1959年に造られたもので・・・メイプル・ワンピース・ネックでテレキャスターに似たヘッドを持っていたせいか?人気が出ずにすぐに製造終了になってしまいました。
そして、通常のヴァイオリンのようにエボニー指板で左右対称のヘッドにしたものが1969年から1976まで再登場したのです。
結局、現在のピエゾ・ピックアップを搭載したエレクトリック・ヴァイオリンと違って、マグネチック式のピックアップだったので音的には今ひとつなため、人気が出ませんでした。

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ギブソン ヴィオラ 1930年代

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フェンダー エレキヴァイオリン 1970年製